2012/01/31

一月二十六日

なんとか書ききったと思っていた原稿、さっそくボツをくらう(む、無能すぎる俺………)。この日は会社主催のイベントだったので、とりあえず会場へ。顔なじみのスタッフの女の子(同い年)に「ちょっと〜、暗いツイートしか見かけないよ〜?」と声をかけられ、そりゃイカン!と私の芸人魂が危機感を感じる。

BiSのライブを見るたびに心掴まれてゆくが、ASAYAN世代なので、一度追っかけ出したらこういうノリは大好物なのだ。わかってる、わかってる。

一月二十四日〜二十六日/愚直に考えろ


●一月二十四日

原稿は未だに終わらないが、先に気持ちの部分が負けてくる(呆……)。
色々後倒しになり、プライベートで楽しみにしていたイベントごとにも参加できなかった。深夜、ふとんに入ってると涙がごろごろとこぼれてきて、「今日はもう泣ききってしまおう」と、そんな波に体を任せてみる。


●一月二十五日

糸口が見える。
終わってはいないものの、昨日と比べればだいぶ気分は明るい。結局出口に繋がる鍵は、「愚直に考える」ってことしかないんだなぁと思う。


●一月二十六日

なんとか脱稿。
この日は少しはやく失礼させて頂き、rojiにてバンド会議。3月3日、ずっと非常勤メンバーとして名前を連ねていたガールズバンド「ギュウ&ギュウ」のライブに参加します。私にライブなんかできるのか、と、だいぶぼんやりしています。


一月二十一日〜二十二日

it's a 原稿地獄。



●二十一日

これを言うと、会社の人に「お前はアーティストかっ!」と怒られるのだが、基本的に「ひらめく」まで全く筆が進まないので、バイブスが訪れるのをひたすら待つ、待つ、待つ。さぼろうとする度に、虎ちゃん(ティッシュカバー)と目が合う。

夜、気分転換で高円寺まで歩き、駅近くでラーメンを食べる。すりおろしにんにくと酢をたくさん入れる。




●二十二日

午前中から、バイブスが訪れるのをひたすら待つ、待つ、待つ。

「貴様、外に出るのも悪くないぞよ」と知人が声をかけてくれたので、阿佐ヶ谷を散歩。シンチェリータでアイスを食べる。コンコ堂で、谷口ジロー版『センセイの鞄』を立ち読み。好意を持たれていると気付きつつも、なんとなくそういう展開を避けていた相手からキスをされた瞬間の「しまった!」という顔が、見事だなぁと思う。

夜から朝にかけて、静々と原稿に向き合う。

2012/01/26

一月十九日/人生には苦手なことが多すぎる


朝イチ、打ち合わせで三鷹にあるアニメ制作会社さんへ。武蔵野の風景があまりにゆるやかで、全く会社に帰りたくない。

その後、一橋大の学生さんに自分のお仕事暦をお話ししたり(就活のために、とのことでしたがお役に立てた自信ナシ)、スキルアップのセミナーに行ったり。合間に寄った無印良品にて、なんとなく試着したズボンのすさまじい伸縮性に感動して、思わず買ってしまう。太ってくると、服を買う時の基準が「サイズがあるから」の一点になってくるなぁ………。

一月十八日

今年から我が社に「NO残業デー」が導入されるということで、私の順番・1回目。喜びのあまり号泣しながら退社。クアトロへ向かう。

トクマルさんは見逃してしまったものの(ガビーン……)この日は楽しみにしていたBEIRUTの来日公演でした。ボーカルのザック・コンドンによる、噂の“クルーナー・ボイス”を生で堪能しにいったわけです。

決して緩急に富んだライブというわけではなかったけれど、確かな技術をもって奏でられる滋味溢れまくりの演奏で、まったく飽きることない90分でした。がっつり楽しみ、会場で会った知人たちとビール2杯ほど飲んで帰宅。

直接的な音楽ジャンルは異なりますが、ライブの間ずっと“ちんどん”の言葉が頭をチラついていて、帰宅中にtwitterで見かけた「限りなくロック/ポップスの形に近い民族音楽」というツイートがしっくりくる。久しぶりに、本当に遠くに連れて行かれた感覚!

一月十七日/飲み終わったら、好きって言おう

新入社員さんが入ってきたので、お昼ごはんをウェルカム焼き肉とする。


夜は同僚+共通の知人と飲みに行くつもりだったが、同僚の痔が悪化し延期。この世の者とは思えない形相になっていく様子を、密かに密かに観察する。

一月十六日

仕事帰り、肉まんを食べながら表参道でぼけーーーーっと信号待ちをしていたら、横に友人がいた(お恥ずかしいタイミング…)。

一緒に帰りながら近況報告など。知り合った時は、色んな音楽レーベルをサポートしつつのサラリーマンだったが、いつの間にか編プロの人になっていた。彼にはあってるなぁと思うし、こういう人生のうつろいを聞くだけで、なんだか涙腺が緩んでしまったり。「時間がたっていくこと」に対して、私はどうもセンチメンタルになりすぎる。


その後、rojiで名古屋から遊びにきていた友人に会う。「飲んでいたらバスを逃したので泊めてくれ」と言われ、自分で責任が取れないのならば、逃したりするな!とキレる。プリプリしながら家まで歩き、むしろそんな自分に腹が立ってきてたので、コタツに深く潜ってちょっと泣く。

2012/01/23

一月十五日

引き続き家族旅行。フェルナンド・ビュッフェ美術館を覗き、お土産にかまぼこを買い、びゅーーんと帰宅。


夜、誰かに会いたいなぁとユープケッチャを覗くと、知人が大集合していた。この日、かなり早い時間から飲んでいたという知人が、「豆乳のお湯割り」を注文してる姿が印象に残る。

深夜、(今更ではあるのですが)友人であるcore of bellsの面々が出演した映画『ring my bell』を鑑賞。ムラムラして寝る。

一月十四日

祖父、両親と共に伊豆の方の温泉へ。


温泉が10種類近くあるような宿だったので、とりあえず湯に浸かりまくる。普段、私は「化粧はしない、そのかわり手入れもしない」というズボラなスキンケア方を選んでいるのだが、ここぞとばかりに肌を労ってみる。

夜、豪華な日本懐石をゆっくり食べ、「磯自慢」という日本酒をガブガブ飲み、岩盤浴を堪能しながら滞っている原稿についてうんうん唸り、津田さんの新著『情報の呼吸法』を読んでいるところで、寝落ち。体重はもちろん、増である。

2012/01/20

一月十三日


俺の壊滅的な食生活を心配し、上司の奥さんがお弁当を作ってくださる。あ、頭があがらない…………。ちなみに、健康を考慮して薄味にしてくださったとのこと(確かに、でした)。あ、頭があがらない………………。


夜、会社の新年会。
日頃お世話になっている外部スタッフの皆さまを“もてなす”会だったので、普段とは違う酔っぱらい方をする。エンドレス・ビール。

終了後、恵比寿のワインバーにて少人数で二次会。
初対面の人に「モテキ映画のヒロイン4人の中に木下さんがいても違和感ないですよ」とお世辞を言われたのが嬉しかったのか、その話ばかりを繰り返し続けた(らしい、記憶なし…)。

一月十二日/ギークの恋

青山のデザイン事務所で取材、音楽レーベルの人と打ち合わせ(年も近く、出身校も同じだった)、面接など。異なる関係性の人たちと喋ったけれど、どの場面でも本当に言葉が出てこない。「自分は、好奇心の薄い、つまらない人間だなぁ」と思い、回を重ねるごとに、ゆるゆると死んでいくような感覚(ずぶずぶ………)。


夜、ギークな友人と少しだけお酒を飲み、恋愛相談を聞く。フムフムと相づちを打ちながら、ふと「手を繋いだりしないの?」なんて質問をしたら、「(隣に並ぶ、意中の相手までの距離が)どんだけ遠いと思ってんだよっ!」と逆切れされてしまった。

2012/01/18

一月十一日/我は相当なる司会者なり

とゆうわけで正式に誕生日。今特に欲しいものは、体重計とガイガーカウンターです。

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本来ならば正月休みに片付けねばならなかった仕事を無視し続けているので、き、今日カタつけるかぁ……と腹をくくりかけたところ、専門時代の友人から誕生日おめでとうのメール。素直な文面にホロリときて、力も抜けたので帰ることにする。コンビニで買った工夫のないケーキが予想以上に美味しく、ぺろっと食べて、すぐに寝た。

2012/01/17

一月十日

会社にて、26歳の瞬間を迎える。
10年くらい前は、道端で「I am sixteen going on seventeen〜♪」と踊っていたと思うと、私も大人になったものである(寝癖頭だけ相変わらずですが)

仕事帰り、ちょこっとだけ「いっき」に寄る。
店主がおすすめのアイドル「ねこパンチ」の動画を見せてくれる。(同世代の人にはツーカーで伝わる感覚だと思いますが)楽曲が、90年代の「土曜・9時・日テレドラマ主題歌」ライクな感じで、盛り上がる。店主の「この曲にのせて、安達祐実が泣いたり、ともさかりえがドジしたりしてそうだよなぁ」の一言で、愉快&幸せな気分になる。



3分過ぎたあたりから見るべし!

2012/01/16

一月八日

連休の中日である。またもや昏々と眠り、暗くなった頃に街へ出る。マクドナルドでチキンフィレオを食い、腕時計を物色して、下北沢へ行きました。

シェルターに、the morningsのポンタさんが企画したイベントを見に行く(新しいがハコがどんどん増えて、ライブハウスも必然的に「きれいな場所」になってますが、シェルターみたいな風格のある老舗、私は好きだ!)。the mornings、MUGWUMPS、シャムキャッツ、bedなどを鑑賞。ルーツにパンクやハードコアがあるバンドマンは多いだろうけど、ポンタさんは現在進行形で、秋葉原GOODMANみたいなオルタナティブなシーンと、スリーコードの痛快なパンクバンドが集う場所、両方を自由に行き来してて、この日も他じゃなかなかないような対バン(もしくは、あったとしても少々ぎこちなくなってしまうような組み合わせ)が、自然に共演を果たしてて、とても刺激的だったー。おもしろかった!


終了後、会場で偶然会った職場の上司と、銀だこハイボール酒場で軽く飲む。銀だこが美味しいかどうかは置いとくとしても、こういう酒もつまみも種類を絞った店って、食べ物になんら興味のない≒メニューを選ぶのすらダルい人間(俺)には、結構しっくりくるなぁ……。

2012/01/15

一月七日

バスに乗って中野へ行き、カレーを食べて(日本人好みに工夫されたタイカレーでした。うまし)、池袋に移動する。

オルグにて、ブッキング担当兼友人の宮崎くんによるイベントでした。年明け一発目にふさわしい、非常に賑やかな内容!

周りから散々前評判を聞いていた「白い汽笛」というユニットをやっと見ることが出来た。ギター、ベース、オルガンで、非常に温かな音楽を奏でる3ピース。かなりのグッドミュージックを聴かせてくれましたが、ポップなフックがたくさんつまった音楽と言うより、聴いた人が「あれ、このメロディー、前から知っているかも…?」と感じるようなノスタルジックさ。良かったー!

その後、フジワラサトシさん、笹口さん、乍東十四雄と徐々にイベントの雰囲気が変わってゆき、トリも、これまた初見のBOYS YOUNGというバンド。前述の白い汽笛のメンバーと、neco眠るの森さん、チッツのドラマーの方による“青春パンクバンド”です。森さんから話は聞いていたものの、確かに青春パンクとしか形容出来ないサウンド…(音楽的に完全に崩壊している瞬間もあったww)。正直、いきなりコレだけを見たら構えてしまったかもしれないけど、白い汽笛とあわせて見たことで、振り幅を最大限に楽しみました(文脈を大切にする、宮崎くんのイベントらしいとも思った)。

終演度、かわいこちゃんの恋愛話を聞いたり、大阪チームのみなさんとお喋りしたりして、ロールケーキをぺろりしたところで帰宅。

一月六日/悪口は面と向かって言う!

会議にて、今年はさらに新しいことができるようにならんといかんのだナーと思いながら、「営業マンに、俺はなる!」と心の中でつぶやく。正直、自信はまったくない。

夜、rojiにて憧れている女性ライター/編集者さんとお喋り。お仕事のお願いはそこそこに、渋谷系の時代と今のインディーズシーンの似て非なる部分の話など。久しぶりに、一言一言に緊張感を持ちながらのコミュニケーションで、帰り道でもドキドキしていた。

2012/01/11

一月五日

同僚(男子)から「僕には小さすぎたから」と、丈は私くらいで丁度いいが、袖は男子にも長いくらいの、難易度の高いセーターをもらう。着こなせるのか……。


来週からまた忙しさが戻ってくるのだろうと、耳にずっぽりとイヤホンをいれこみ、黙々と雑務を片付ける。
BGMは、一足先に頂いたNRQの新作「のーまんずらんど」。PCにやっすいイヤホンぶっさして聴いている状況が悔やまれる、おおらかで美しいアルバム。mmmちゃんがゲストボーカルとして参加した表題曲のマーベラスな感じ! 何度聴いても色褪せません。

一月四日/森羅万象がウザい

仕事はじめ。
年末年始で神戸に行ってきたという新入社員のTくんが、三田村管打団?のグッズをくれたので、餌付けされた動物になる。うれしい!

夜、今年の目標などを発表しつつ仕事を華麗に片付け、なぎ食堂で行われた音楽友達が集まる新年会へ。店のビールが果てるまで酒を飲み、ここぞとばかりに野菜あんかけ豆腐などをモリモリ食べて栄養摂取。

馴染みの皆さんに挨拶しつつ、緊張のあまり(?)暴君と化した知り合いのお姉さんのキレキレっぷりに圧倒されるなど。主催の1人であったの今年の活躍に期待しつつ、サクっと退散。楽しかったです。

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『Sweet Dreams』という素敵な雑誌の発行人であり、私にとっては「憧れのひと」である福田さんに、会社のサイトでレビューを書いてもらいました。よろしければ読んでみてください!

麓健一『コロニー』 / ある光の中で輝く麓健一の素敵な王冠

2012/01/05

一月三日/せめて人として正しくあれ

高円寺にて、ソウルメイト、後輩と3人でお昼ごはんを食べる。

(後輩の恋愛相談に対して、「そんなことより、仕事しよーぜ♪」と突き返す…相談しがいのないババア2人、という構図でした^o^)

ちなみに、久しぶりに会ったソウルメイトは、これまで以上の多忙(仕事)により疲れきっていた。体調も優れないというので、「このままそのキャラクターをつきつめて、大野更紗さんに続いてみては?」とコメントしておいた。

日が暮れる頃に2人と別れ、帰宅。正月休みも最後なので、ひたすらにコタツでぼーーーーっとする。

一月二日


Bちゃんの新居に行く。同行した友人がビール券を持ってきてくれたので、誉めたたえる。

書き初めをした後、3人で「桃鉄」の12年プレイ。カードの効用とかはすっかり忘れていたけど、「ここの温泉マークに虫眼鏡をあてると、女風呂が覗けるよね」とか、セクシー情報だけはしっかり覚えていた。

4時間ほどで終了。ゲーム疲れで、体はガチガチにかたくなり、頭痛もひどい。低く唸りながら、東西線で帰宅。

一月一日


実家。
母は暖房/冷房を過剰に使わない人で、毎年冬は床暖房がうす〜くついている程度。床にぺたーっと張り付いて過ごす。お節が得意じゃないので、酒ばかり飲む。

家族で初詣に行った後、祖父の家へ。これも毎年恒例だけど、優秀なイトコたちと並んでコンプレックスの塊となる。受験/卒論/就職活動は、現代におけるイニシエーションであり、それをすべて避けて生きてきた自分が、とても駄目な人間のように思えてきて、酒ばかり飲む。

夜、阿佐ヶ谷に帰ってくる。音飯(元旦から超盛況!)へ行き、あなごの天ぷら、納豆餅、カキバター、ビール、マッコリなど。ほろ酔いで家まで歩いていたら、職場の先輩の元彼とすれ違った。